包丁の研ぎ方
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コツを覚えれば、女性でもラクラク簡単!
お料理の味は、包丁で決まります。包丁を研ぐのには砥石が一番適しています。
切れない刃はケガの元にもなりがち…。コツをつかめば女性でも簡単に研ぐことができます。
用意するもの
砥 石…中砥石・荒砥石 (荒砥石は、刃が欠けている包丁を研ぎおろす時に使用します。)
タオル…砥石の下に敷きます。
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包丁の研ぎ方
両刃包丁(三徳・牛刃・薄刃包丁など)
1 | 包丁を砥石に斜めに置き、左手をぴったり揃えて刃を押します。 |
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2 | 角度は10円玉が2枚ほど納まるくらい(約10°)にします。 |
3 | ![]() 包丁の角度を変えずに、刃先に刃返り(マクレ)が出るまで研ぎます。この刃返りが全体に出るように、左手で押さえる位置を移動しながら研いでください。 |
4 | 裏側を研ぎます。 角度は表面と同じくらいか、やや砥石をこする部分を浅くしても良いでしょう。 表面と同じ回数研いでください。刃返りが先ほどと反対側に出ます。軽く1~2度引けば刃返りはとれます。 |
片刃包丁(出刃・刺身包丁など)
表面を研ぎ、刃返りが出たら裏側を砥石にピタリとあてて1~2回研ぎ、刃返りをとります。
研ぐ時のコツ
1 | 押す時に強く、引く時に弱く。 |
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2 | 研いでいる時に出るドロドロした液は、流しません。(研ぎに必要です。) |
3 | 刃が欠けている包丁は、荒砥石で研ぎ落としてから中砥石で研ぎます。 |
砥石のお手入れ
1 | 研ぎ終わったら、水で砥石をよく洗い、日陰に干して乾かします。 |
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2 | 長い間使用しているうちに、砥石の中心がくぼんできたら、サンドペーパー(#80~100)を平らな面に敷いて、砥石面を削ります。 |
注意
家庭用として販売されている、ステンレス専用の研ぎ器(刃先にあたる部分が金属のもの)は、鋼製の包丁には使わないでください。鋼がなまってしまいます。
毎日のお手入れ
さびやすい和包丁や鋼製の包丁はもちろん、ステンレス製の包丁も清潔にしておくことが大切です。
使用後はすぐに洗い、よく水気をとってから、サラダ油や天ぷらの残り油などを一滴塗っておくと良いでしょう。
豆知識 ~砥石の種類と用途~
砥石は合成砥石と、天然砥石に大別でき、それぞれに「荒砥石」「中砥石」「仕上げ砥石」があります。一般のご家庭では合成砥石の「中砥石」が1本あれば良いでしょう。こまめに研ぐなら「仕上げ砥石」も常備しましょう。
合成砥石 | 鋼製の包丁とステンレス製の包丁の両方を研ぐことができます。 |
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荒砥石 | 刃の欠けた包丁の修正や刃の角度を変えたい時に使います。 |
中砥石 | 普段の包丁研ぎに、最もよく使われます。 |
仕上げ砥石 | 「中砥石」で研いで生じた刃返りをとるための、仕上げ専用の砥石。 ※2種類の砥石がコンビになった「コンビ砥石」もあります。 |
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